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放射線治療・検査をした人の発する放射線・2回目 (2011/12/26)

お昼に恵比寿アトレにランチを食べに行ったとき,再び高線量に遭遇しました.

PM1703MA は屋内から屋外に出ると多少振動することはありますが,屋内で移動中に明らかに連続的に震えました.
測定器を見てみると,普段10cps前後のところ,大幅に大きい数千cps前後の表示でした.

放射線治療・検査した人がいるのかなと思い,あまり不信に思われないように少し移動しながら測定器をちらちら見たところ, 4800cpsくらい,線量率に切り替えると 9μSv/h くらいまで確認できました.
店内にいる方だったようなので,不自然になると思ってあまり近づけませんでしたが,側まで行けば更に高い数値を確認できたと思います.

以前と違いTA100Uがありますので,スペクトルも取得しました.

1分も測ってないと思いますが,そのくらいの短時間で10Kカウントのレンジまで上がりました.

低エネルギー側に集中しており,そのことからもセシウムではなく医療系ということが推測されます.
100keVあたりですが,何を使ったのでしょうかね….

参考:日本アイソトープ協会の核医学・PET検査ページ
参考:医療用放射性核種の半減期とエネルギー(治療用)
アイソトープ協会のページの,核医学Q&Aにいろいろな検査についての記載があります.
100keVあたりだとガリウムシンチ?とかかな?(^^;

医療系による高い線量率に,前回8月に遭遇しています.
約4ヶ月後と考えると,普段から測定器を持ち歩いていれば,出会う可能性はそこそこあると言えるかもしれません.

測定器を日常的に持ち歩く場合,アラーム設定に注意したり,急な線量率の上昇があっても驚かないようにする必要がありそうです.

以前の記事

以前に遭遇した際の記載と,PET検査を受けた方の話をこちらに記載しています.
放射線治療・検査をした人の発する放射線 (2011/08/07)
あわせてご覧下さい.

2012/02/18追記

今年2月になってから2回ほど遭遇しました.

1度目は駅のホームですれ違ったようで,気づいたときにはもう線量率がどんどん下がっていきました. 確認できた最大のcpsは200cpsですが,すれ違った瞬間はもっとあったと思います.

2度目は外の道路を歩いているとき.
前を横切った老夫婦かな?と思って少しそちらの方向に走り寄ったら500cpsまで確認できました.
が,あまりくっついていったら怪しい人なので(^^; 2mくらい離れてそのくらいでした.

PM1703MAは簡易エネルギー補償されているので,Sv/hだとどのくらいか判りませんが, 0.5~5Sv/hくらいの間だと思います.


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