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Polimaster NPNET レビュー

たろうまる さんから,Polimaster NPNET の開発中バージョンを見せて頂くことが出来ました.
その機能などを紹介します.

ご注意:

こちらのシステムはまだ販売開始前で,開発中のものをレビューさせて頂きました.
従いまして,実際の発売時は色々な改良・変更がある可能性があります.

たろうまる株式会社について

以前 たろうまる さんから,Polimaster の測定器を何種類も貸して頂いておりますが, 今回は NPNET をレビューさせて頂けることになりました.

購入等について問い合わせたい場合は,放射線測定器のたろうまる お問い合わせより問い合わせして下さい.

Polimaster NPNET について

Polimaster NPNET は,Polimaster の測定器の情報をGPS情報と共にサーバにアップロードすることで, 地図上に放射線量を記録することが出来るシステムです.

特徴としては,

短い時間間隔でのデータアップロード
GPS連動の測定データを短い時間間隔でアップロード可能です.
開発中のバージョンでは1秒毎にアップロードできるのですが, 最終的に何秒毎にアップ出来るのかはこれから決まるそうです.
リアルタイム表示
アップロードされたデータはリアルタイムに Google Map にマップされ,ブラウザから確認可能です.
複数台の測定器の一括管理
複数台の測定器を管理することが出来ます.
それぞれの測定器のデータをまとめてマップ上に表示できますので, 複数台を使って移動すれば,素早く線量率マップを仕上げることも可能になります.
スペクトル・写真のアップ
測定器で測ったスペクトルや,写真データも一緒にアップロードし,一元管理できます.
スペクトルは,サーバ上で核種分析が行われ,その結果を見ることが出来ます.

たろうまるさんも紹介動画をアップされています.
たろうまるさんによるNPNET紹介動画

価格はまだ決まっていないようです.

NPNET

NPNETはWebブラウザからログインして使います.

以下のようなログイン画面でログインします.

測定データのアップロード

測定データは,オンラインでリアルタイムに測定器からアップロードします.

測定器+GPS内蔵PocketPC か,測定器+ノートPC+GPS の組み合わせで使用します.

オフライン時は,ハードディスク内に測定データを保存しておき, オンライン時にアップロードして地図か出来る仕組みになるようです.

今回は,テスト用のツールを使って,そこからデータをアップロードしてテストしました.

対応機種

対応機種は当面以下の機種になるようです.

(*) 入手しやすい機種

マップ画面

ログイン後はこのような画面になります.

画面上にメニューが有り,画面右上には閾値の設定,右下には測定器の一覧が表示されます.
複数の測定器を登録しておき,チェックボックスで表示・非表示を切り替えることが出来るようになっています.
画面下には,測定器でアラームが発生したときに,その内容が表示されるのだと思います.(今回は確認できませんでした)

なお,右上のManageメニューは一般ユーザは使えないようですので,製品版ではみれないそうです.

上記のマップ画面は,リアルタイム表示画面です.
測定器から送られた線量率が,位置と共にリアルタイムにこのマップ上に表示されます.

画面上の Fucus on the track にチェックを入れておくと,測定位置が画面内に入るように, 自動的に表示範囲が移動・ズームします.

テーブル表示

線量率はテーブル表示で1件ずつ確認することも出来ます.
マップ上の旗をクリックしても個別の線量率を確認できますが, 一度に線量率の数値を見たいときはこちらが便利です.

(ここから先のキャプチャは左側の中央部分のみ切り取っています)

履歴表示

リアルタイム表示では,直近○分の表示ですが,過去の履歴は全てサーバに保存され, 日付の範囲を指定していつでも閲覧することが出来ます.

画面上のメニューの from・to で範囲を指定することが出来ます.
クリックすると以下のようなカレンダーで,日付と時刻を選べます.

日付を設定すると,その範囲のデータがマップ上に表示されます.
表示はリアルタイム表示と同様です.

測定データの詳細表示

マップ上で旗をクリックすると,その測定データの詳細を確認できます.

スペクトル情報も線量率と同様にアップロードできます.

スペクトル情報は,Sマークの旗になります.
以下のサンプルでは,4箇所アップロードしています.

スペクトルもクリックすると詳細表示が出ます.
ここで「Identify」をクリックすると,サーバ上で核種分析を行います.
「Download」でスペクトルデータをダウンロードできます.

サーバ上で核種分析を行うと,次のような画面で結果を確認できます.

設定変更

線量率の色分けの閾値は設定を変更できます.
緑・黄・赤の3段階での表示で,閾値を自由に設定できるようです.

CSVエクスポート

範囲を指定してデータをexportすることもできます.

from・toの右にある保存アイコンを押すと,その範囲のデータを以下のようなフォーマットでダウンロードできます.

HaveCoordinates,AlarmType,Id,Device Serial,User Name,DateTaken,DateRegistred,AlarmTypeInt,RecordTypeInt,Lattitude,Longitude,MeasuredValue,MeasureType,AssetName,AlarmType
True,None,9351887,10000000,No user assigned,2/13/2012 5:22 AM,2/13/2012 2:22 PM,0,1,35.6225691856872,139.749567168061,1.43,gamma,,None
True,None,9351886,10000000,No user assigned,2/13/2012 5:22 AM,2/13/2012 2:22 PM,0,1,35.6211883943746,139.74809751365,2.11,gamma,,None
True,None,9351885,10000000,No user assigned,2/13/2012 5:22 AM,2/13/2012 2:22 PM,0,1,35.6214024772833,139.745139585545,0.95,gamma,,None
True,None,9351884,10000000,No user assigned,2/13/2012 5:22 AM,2/13/2012 2:22 PM,0,1,35.6205427799228,139.744120314988,0.97,gamma,,None

まとめ

まだ開発中とのことですが,線量率マップ作成に使いやすそうです.

リアルタイムで反映されますし,複数台での測定器で同時に測ることもできます.
広い範囲の線量率マップを作る場合などは,複数台で分担して巡回することで, 素早くマップを完成させることが出来ると思います.

今はまだ試せませんでしたが,写真のアップロード機能もありそう(画面右にボタンがある)ですので, 測定結果をサーバ側で集中管理し,後からみれる便利なシステムになりそうです.

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